1. 給料日からのわずか2週間…財布はスカスカ
カシコの部屋。ベッドの上で、通帳を手に持ち、顔が引きつる。
カシコ:「……嘘でしょ?」
通帳の残高を見て、カシコの顔が青ざめる。
数日前までは、そこそこ残っていたはずの口座。
なのに、気づいたら残高がほとんどない。
カシコ:「まだ給料日まで5日もあるのに……お金、ほぼゼロじゃん!」
慌てて財布の中身を確認する。
──現金、2,500円。
しかも、支払い予定のクレジットカードの請求額を思い出し、さらに青ざめる。
来月の家賃も払えるかどうか怪しい。
カシコ:「やばい……またやらかした……」
ソファに崩れ落ち、天井を見上げるカシコ。
給料が入ったときは「今月こそは貯金するぞ!」と意気込んでいたはず。
なのに、なぜか気づいたらお金が消えている。
1-2. お金が消える不安の正体
カシコの頭上に、モヤモヤした”ナゾタマ”が現れる
ナゾタマ:「どうしてお金がなくなるのか分からないまま、毎月ギリギリ……将来が不安じゃない?」
カシコは、ナゾタマを睨みつける。
カシコ:「わかってるよ!貯金しなきゃって思ってるのに……なんで毎月こうなるの!?」
ナゾタマ:「それはね……あなたが”お金が貯まらない習慣”を続けているからだよ。」
カシコ:「えっ……習慣?」
1-3. お金が貯まらないのは「小さな習慣の積み重ね」だった!?
ナゾタマ:「そう。お金ってね、派手に使った記憶がなくても、日々の習慣でどんどん減っていくんだよ。」
そう言って、ナゾタマはカシコの日常を映し出す。
【回想シーン】
- 朝:通勤前にコンビニでカフェラテ(200円)とパン(250円)を購入
- 昼:ランチ代が高いから、とりあえずコンビニでおにぎりとお茶(500円)
- 夕方:「仕事終わりにちょっとご褒美♡」とスイーツ(400円)
- 夜:疲れたからUber Eatsで晩ごはん(1,500円)
【月合計:約45,000円】
カシコ:「えっ……こんなに使ってたの!?」
ナゾタマはニヤリと笑う。
ナゾタマ:「そう、あなたの”なんとなく”が積み重なった結果なんだよ。」
1-3. 問題は収入じゃない、習慣だった
「貯金ができないのは、収入が少ないからじゃない。使い方の問題なんだ。」
ワイズの声が響く。
カシコは、はっとしてワイズを見る。
カシコ:「……確かに、今のままじゃ、いくら給料をもらっても貯まらない気がする。」
カシコ:「でも、どうすれば……?」
ワイズ:「大丈夫。まずは【お金が貯まらない人がやりがちな5つの習慣】を見直せばいいんだ!」
ワイズが指をピンと立てる。
ワイズ:「これを改善すれば、カシコもちゃんと貯金ができるようになるぞ!」
カシコは、ギュッと拳を握る。
カシコ:「よし!今度こそ、貯金できる習慣を身につけるぞ!」
こうして、カシコの「お金が貯まる習慣作り」の戦いが始まったのだった──。
2. 【習慣①】なんとなくお金を使ってしまう「無意識支出」
2-1. 無意識のコーヒー、コンビニ、ちょこちょこ買い
カシコがカバンの中から大量のレシートを取り出し、ポロポロと床に落ちる。
カシコ:「うわっ、気付かないうちにこんなにレシートが溜まってる…。全部、私の…?」
ワイズ:「ふむふむ、ちょっと見せてみて。」
ワイズはカシコのレシートを拾い、ペラペラとめくる。
ワイズ:「ふむ…。コンビニ、スイーツ、デリバリー……1日分だけで2,600円超えてるね。」
カシコ:「えっ、1日でそんなに!?」
ワイズ:「そうだね。しかもこれは”特別な出費”じゃなくて、なんとなく使ったお金なんだよ。」
カシコ:「でも、そんなに贅沢してるつもりないよ?毎日ちょっとずつ使ってるだけなのに…。」
ワイズ:「だからこそ、危険なんだよね。例えばこの2,600円を毎日繰り返すと、1ヶ月で約78,000円にもなるんだ。」
カシコ:「ええっ!?そんなに使ってたの!?」
ワイズ:「そう。『ちょっとした支出』が積み重なると、貯金できるはずのお金がどんどん消えていくんだよ。」
カシコは呆然とレシートの山を見つめる。確かに、何となく買ったものが多い。
2-2. 「なんとなく使い」を防ぐには?お金の”見える化”をしよう!
ワイズ:「さて、ここからが本題だよ。『無意識支出』を減らすためには、お金の使い方を自覚することが大事なんだ。」
カシコ:「でも、どうやって?毎回レシートを取っておくのも面倒くさいし…。」
ワイズ:「ふむ、いくつか方法を紹介するね。」
① 1週間だけでも支出を記録する
ワイズ:「いきなり家計簿をつけるのはハードルが高いよね。だから、まずは1週間だけでいいから、自分の支出をメモしてみよう。 スマホのメモでも、家計簿アプリでもOKだよ。」
カシコ:「1週間だけならできるかも…!」
② 『ついで買い』をやめる
ワイズ:「コンビニやドラッグストアに行くとき、最初に買おうと思っていたものだけ買っているかな?」
カシコ:「うっ…正直、レジ横のお菓子とか、新作ドリンクとか、つい買っちゃう。」
ワイズ:「その『ついで買い』が積み重なると、月に何千円、何万円ものムダ遣いになるんだよ。 買う前に『これは本当に必要?』って一度考えてみるといいよ。」
カシコ:「確かに、それだけでも節約できそう…!」
③ 予算を決めて、事前にお金をおろして使う
ワイズ:「給料日に1ヶ月の食費や雑費の予算を決めて、先にお金を分けるのも効果的だよ。」
カシコ:「なるほど、あらかじめ決めた分しか使えないようにすれば、無駄遣いしにくくなるのね!」
カシコ:「……1週間、ちゃんと記録してみる。コンビニの前でレシートをメモするのが恥ずかしいけど(笑)。毎月78,000円って、何回旅行できるんだって話だよ……」
ワイズ:「いいね!じゃあ次は、『今だけお得!』に惑わされてムダ遣いしてしまう習慣について話そうか。」
カシコ:「えっ、私、それもやってる気がする…!」
3. 【習慣②】「今だけ」を理由に浪費する
3-1. 限定セール・ポイント倍増に踊らされる
ピコンッ!カシコのスマホ画面に「期間限定SALE!本日23:59まで!」の広告が表示される
カシコ:「うわっ!この服、50%オフだって!?しかも今日まで!買うしかないでしょ!」
ワイズ:「ちょっと待った!カシコ、それって本当に必要なものなの?」
カシコ:「えっ?だって、半額だよ?今買わなきゃ損じゃない?」
ワイズ:「そうやって焦らせるのが、セールの罠なんだよね。」
カシコ:「罠…?」
ワイズ:「例えば、もしこの服が通常価格だったら、今すぐ買おうと思った?」
カシコ:「うーん…それは…考えるかも。」
ワイズ:「そうでしょ?つまり、本当に必要だから買うんじゃなくて、『安いから買う』になってるんだ。」
カシコ:「なるほど…たしかに…!この前も『今ならポイント5倍!』につられてコスメを買ったけど、まだ使ってない…。」
ワイズ:「うんうん。『今だけお得!』って言葉は、私たちの理性を鈍らせるんだよ。」
3-2. 「今すぐ買うべき?」を考えるクセをつける
ワイズ:「じゃあ、どうすれば『今だけの誘惑』に負けずに済むのか、考えてみようか。」
①『今すぐ必要?』と自問する
ワイズ:「セールで欲しいと思ったら、まず『これは今すぐ必要?』って聞いてみるといいよ。」
カシコ:「うん。でも、なんか自分に甘くなりそう…。」
ワイズ:「そういうときは、『これ、定価だったら買う?』って考えてみるのもおすすめだよ。」
カシコ:「それ、めっちゃ効果ありそう!半額って聞くとお得に感じるけど、定価だったら即決はしないかも。」
② 1週間待ってみる
ワイズ:「本当に欲しいものなら、1週間待っても欲しい気持ちは変わらないよ。でも、勢いで買ったものって、時間が経つと興味がなくなることも多いんだよね。」
カシコ:「たしかに…。衝動買いしたものって、後から『あれ、こんなの買ったっけ?』ってなることある…。」
ワイズ:「だから、『セールだから買う』じゃなくて、『必要だから買う』って考え方を持つことが大事だね。」
③「お得感」ではなく「本当に使うか?」を基準にする
ワイズ:「カシコ、去年のセールで買った服、どれくらい着てる?」
カシコ:「えーっと……あんまり…。」
ワイズ:「ほらね。セール品は『安く買えた満足感』が先行しちゃって、実際に使わないことも多いんだ。」
カシコ:「うっ…痛いところを突かれた…。」
ワイズ:「だからこそ、『安いから』じゃなくて、『本当に必要?』を基準にすると、お金を無駄にしなくて済むんだよ。」
カシコ:「次のセールで見かけたら、まず”定価だったら買う?”って自問する。……それをやらずに、ずっとセール価格だけ見てたんだ、私。」
ナゾタマ:「……でも、みんな買ってるじゃん。乗り遅れたら損じゃない?」
カシコ:(ナゾタマをじっと見て)「……そういうこと言うから、毎月財布が空になるんだよ。」
ワイズ:「いいね!じゃあ次は、固定費を見直さないことでお金が減っていく習慣について話そうか。」
カシコ:「あ…私、それも怪しいかも…。」
4. 【習慣③】固定費を見直さないまま払い続ける
4-1. サブスク、スマホ、保険…見直し忘れの罠
カシコがスマホの銀行アプリを開いて、毎月の引き落とし履歴を眺めている。
カシコ:「うーん、今月もほとんど貯金できなかったな…。なんでこんなにお金が減るんだろう?」
ワイズ:「ふむふむ。毎月の支出を見直してるの?」
カシコ:「ざっくりとは見てるつもりだけど、細かくは見てないかな…。よくわかんないし。」
ワイズ:「それだよ!実は、毎月じわじわお金を減らしてるのは、『固定費』なんだ。」
カシコ:「固定費?」
ワイズ:「うん。例えばサブスクやスマホ代、家賃、保険、ジムの会費とかね。毎月の支払いだからこそ、一度見直すだけでグッと節約できるんだよ。」
カシコ:「えっ、私の固定費ってそんなに多いのかな?」
ワイズ:「よし、じゃあ今から一緒に確認してみよう!」
4-2. 「ムダな固定費」をチェックしてみる
(※シーン:カシコがメモを取りながら、自分の固定費を書き出していく)
カシコの固定費一覧
✔ Netflix … 1,500円
✔ ジムの月会費 … 8,000円
✔ スマホ代 … 7,000円
✔ Amazonプライム … 600円
✔ 雑誌の電子書籍サブスク … 980円
✔ クレジットカードの年会費 … 2,000円
カシコ:「え、私、毎月2万円近くも固定費払ってるの!?」
ワイズ:「そうだね。でも、全部本当に必要?」
カシコ:「うーん…Netflixは観るし、Amazonもよく使う。でも、雑誌のサブスクはほぼ読んでないかも…。」
ワイズ:「それなら解約しちゃえばいいんじゃない?」
カシコ:「たしかに……てか、ジムの月会費8,000円も払ってるのに、最近ほとんど行ってない」
ワイズ:「だったら一旦解約するのもアリだね。必要になったらまた契約すればいいし。」
カシコ:「うん!こうやって見直すだけで、毎月5,000円以上の節約になるかも。」
ワイズ:「そうだよ。固定費の節約は、一度見直せばずっと節約効果が続くから、やらないと損だよ。」
4-3. 固定費を削減する方法
カシコ:「これからはたまに固定費をちゃんと見直さなくちゃね。」
ワイズ:「そうだね。3ヶ月に一回見直すのをおススメするよ。じゃあ次は、固定費を削減する具体的な方法を教えるね。」
① 不要なサブスクは解約する
ワイズ:「使ってないサブスクがないかチェックしよう。NetflixやAmazonみたいに本当に使ってるものは残してもOK。でも、読んでない電子書籍サブスクとか、観てない動画サービスは解約しちゃおう。」
カシコ:「毎月980円でも、1年で1万円以上のムダになるもんね。」
② スマホ代を見直す
ワイズ:「スマホ代も意外と節約できるポイントだよ。格安SIMに乗り換えれば、月3,000円くらいに抑えられることもあるし、不要なオプションを外すだけでも安くなるんだ。」
カシコ:「格安SIMか…ちょっと調べてみようかな。」
③ クレジットカードの年会費を確認する
ワイズ:「年会費を払ってるクレジットカード、本当に使ってる?無料のカードでも十分なことが多いよ。」
カシコ:「確かに、年会費払ってるのにほとんど使ってないカードがあるかも…。」
④ ジムや習い事を見直す
ワイズ:「ジムも、あんまり行ってないなら解約しちゃおう。運動は公園を走ったり、家で筋トレしたりでもできるしね。」
カシコ:「うん、最初は景気を付けるために入ったけど、8,000円はちょっと高いし、今は忙しくて通えてないから、やめるのアリかも。」
カシコ:「ジム8,000円、電子書籍980円、カードの年会費2,000円……今日帰ったら全部書き出してみる。気づかないうちに、毎月これだけ”なんとなく”払ってたんだ……。」
ワイズ:「一度見直せば、あとはほったらかしでも節約が続くのが固定費のいいところだよ。じゃあ次は、ATMの使い方で無駄にお金を減らしちゃう習慣について話そうか。」
カシコ:「えっ、ATMってそんなに危険なの?」
5. 【習慣④】「なんとなく」でATMを利用する
5-1. 頻繁なATM利用で手数料がかさむ
固定費の見直しを終え、スマホで残高を確認するカシコ。
カシコ:「ふぅ…固定費の見直しで、だいぶ無駄遣いを減らせそう。けど溜まったっていう実感が出てくるのは数ヶ月先の話かな…道のりは長いね。」
ワイズ:「お疲れ様、カシコ。そうだね。見直したからと言って実感出来るのはまだ先の話。でもその積み重ねが大事なんだよ。次は日常のちょっとしたお金の使い方も見直してみるといいかもね。」
カシコ:「日常の使い方?」
ワイズ:「例えば、ATMの使い方とかね。」
カシコ:「ATM?あー、そういえば私、よくコンビニのATMでお金おろしてるかも。」
ワイズ:「それだよ。ちょこちょこATMを使ってると、意外とお金が減る原因になるんだ。」
翌日、カシコがコンビニのATMの前でスマホを見ながら小銭を確認している。
カシコ:「うーん、お財布に1,000円しかない…。まだ給料日まで数日あるし、ちょっとおろしておこう。」
(※ATMの画面には「手数料 220円」の表示)
カシコ:「まぁ、仕方ないよね!必要な分だけおろしておこうっと。」
(※カシコ、ピッと操作して5,000円を引き出す)
ワイズ:「ちょっと待った、カシコ!」
カシコ:「えっ、なに?急に大声出さないでよ!」
ワイズ:「今、お金をおろすのに手数料220円払ったよね?」
カシコ:「えっ…あぁ、まあ…そうだけど?そんな大した金額じゃないし。」
ワイズ:「うーん、それが問題なんだよね。220円を1回払うくらいなら大したことないって思うかもしれないけど、仮に1ヶ月に4回おろしたら880円、1年で1万円以上のムダになるんだよ。」
カシコ:「ええっ!?ATMの手数料だけで1万円も?でもさすがに手数料だけでそんなに使ってるとは思えないんだけど…。 」
ワイズ:「甘いね、カシコ。じゃあ、去年1年間で何回ATMを利用したか覚えてるかい?」
カシコ:「えっ…そ、それは……。」
ワイズ:「ほら、それが危険なんだよ。」
カシコ:「でも、そんなに何回もおろしてないはずだよ?」
ワイズ:「ふむ。じゃあ、ちょっと質問するね。給料日前に『足りないからちょっとおろそう』ってコンビニに行ったことは?」
カシコ:「うっ…ある…。」
ワイズ:「飲み会の前に『現金が必要かも』って念のためおろしたことは?」
カシコ:「……ある。」
ワイズ:「休日に『お財布にお金がないからとりあえずATM』って使ったことは?」
カシコ:「……めっちゃある……!」
ワイズ:「でしょ?カシコみたいに『ATMを使った回数を覚えていない人ほど、実は手数料をムダに払ってる』んだよ。」
ワイズ:「ちょっと古いデータになるけど、コンビニATM利用者の約2割が、年間5,000円以上もの手数料を支払っているというデータもあるんだ。」
ワイズ:「つまりね、年間1万円も手数料を払ってるっていうのは、ATMをちょこちょこ使ってる人にとって、意外と現実的な数字なんだよ。」
出典:ソニー銀行 コンビニATMの利用実態調査レポート

カシコ:「やばっ…!私、無意識に毎月ATM使ってるかも…。」
ワイズ:「そう。しかも、カシコみたいに『お金が足りなくなったらその都度おろす』ってやってると、手数料だけじゃなく、ついでに使うお金も増えがちなんだよ。」
5-2. 「ちょこちょこATM利用」が無駄遣いを招く理由
カシコ:「えっ、手数料以外にもお金が減っちゃうってどういうこと?」
ワイズ:「例えば、コンビニのATMでお金をおろすとするよね。ついでに何か買いたくなったこと、ない?」
カシコ:「うっ…ある…。」
ワイズ:「ATMの近くには、レジ横に新作スイーツとか、ドリンクが並んでるよね。お金をおろしたついでに『ちょっと飲み物買おうかな』ってなること、ない?」
カシコ:「あるある!しかも、ちょっと甘いものも欲しくなって、お菓子も買っちゃう…!」
ワイズ:「そうやってついで買いをするうちに、ATMの利用回数が増えるたびに余計なお金が出ていくんだ。」
カシコ:「たしかに…ATMに行くたびに、500円くらい余分に使っちゃってるかも…。」
ワイズ:「そういう無駄を防ぐには、ATMを使う回数を減らすことが大事なんだよ!」
5-3. ATM手数料をゼロにするための習慣
ワイズ:「じゃあ、ATM手数料をゼロにして、お金を無駄にしない方法を教えるよ。」
① お金は「まとめておろす」
ワイズ:「ATMを使う回数を減らすだけで、手数料のムダをカットできるよ。だから、給料日や決まった日に1ヶ月分の生活費をまとめておろすのがおすすめだね。」
カシコ:「まとめておろすか…でも、まとめておろすと、つい使いすぎちゃいそう…。」
ワイズ:「それなら、生活費ごとに封筒に分ける方法がいいよ。『食費』『交際費』『日用品』みたいに仕分けておけば、使いすぎを防げるんだ。」
カシコ:「封筒か……なんか昭和っぽいけど、残りが目で見えると使いすぎに気づきやすいかも。」
② 手数料無料の銀行を活用する
ワイズ:「銀行によっては、特定のATMを無料で使えたり、条件を満たせば手数料がゼロになることもあるよ。自分がよく使う銀行の手数料ルールを確認してみるといいね。」
カシコ:「えっ、そんなのあるの?知らなかった!」
ワイズ:「例えば、ネット銀行だと、一定回数までATM手数料無料のところが多いよ。普段からよく使うATMを無料で利用できる銀行を選ぶだけで、ムダな出費を減らせるんだ。」
カシコ:「銀行を変えるだけで手数料がゼロになるなら、最初に選び直しておけばよかった……。」
③ キャッシュレス決済を活用する
ワイズ:「最近は、キャッシュレス決済をうまく使えば、そもそも現金をあまり使わなくても済むよね。クレジットカードやQRコード決済をメインにすると、ATMを使う機会が減るよ。」
カシコ:「たしかに、普段の買い物はほとんどキャッシュレスだし、現金が必要になる場面って意外と少ないかも。」
ワイズ:「そう!だから、ATMに行く頻度を減らすだけで、自然と手数料を節約できるんだよ。」
カシコ:「給料日にまとめておろして、封筒で分ける……。地味だけど確実だね。今年の手数料、ぜんぶ合わせたら計算したくもないや……」
カシコはスマホで自分の銀行のATM手数料ページを開きながら歩く。
ナゾタマ:「……それ、続くと思う?めんどくさくなったら、またコンビニATMでいいじゃん……」
カシコ:「続けるよ。1年で1万円って、旅行の航空券くらいになるじゃん。もうやらない理由がない。」
ナゾタマの輪郭が、ほんの少しだけ薄くなった気がした。
カシコ:「でも、ATMの手数料を見直すだけじゃ、お金が貯まるわけじゃないよね?」
ワイズ:「そうだね。カシコはこれまで、どうやって貯金しようとしてたの?」
カシコ:「うーん…『生活費を払って、余ったら貯金する』って感じかな。」
ワイズ:「なるほど。実は、その考え方がそもそも貯金ができない原因なんだよ。」
カシコ:「えっ!?余ったら貯金するのって普通じゃないの!?」
ワイズ:「ふふ、じゃあ次は、その落とし穴について話そうか。」
6. 【習慣⑤】「貯金は余ったらするもの」だと思っている
6-1. 先取り貯金しないと、貯まらない
ワイズ:「カシコ、さっき言ってた『余ったら貯金する』って考え方なんだけど、実はそのやり方だと、一生お金は貯まらないんだ。」
カシコ:「ええっ!?なんで!?」
ワイズ:「理由はシンプル。『余ったら貯金しよう』って考えてると、大抵の人はお金が余らないからだよ。」
カシコ:「…確かに…、いつもギリギリになっちゃう…。」
ワイズ:「人はね、手元にあるお金は”全部使っても大丈夫”って思っちゃう習性があるんだ。だから、貯金を後回しにすると、結局何も残らなくなるんだよ。」
カシコ:「うわっ、それめっちゃ分かるかも…。」
ワイズ:「でもね、逆に言えば、最初に貯金を確保しちゃえば、確実にお金は貯まるんだよ。」
カシコ:「最初に貯金するの?」
ワイズ:「そう。それが『先取り貯金』だよ。」
6-2. 「余ったら貯金」ではなく「先取り貯金」をする
ワイズ:「カシコ、給料が入ったらまず何をする?」
カシコ:「うーん…家賃払って、食費や光熱費を引いて…あとは遊びや買い物して、余ったら貯金…って感じかな。」
ワイズ:「うん、ここがポイントなんだ。貯金を”最後”に考えると、ほぼ確実にお金は残らないんだよ。」
カシコ:「たしかに…毎月ギリギリになって『今月は無理だった…』ってなることが多いかも…。」
ワイズ:「だからこそ、貯金は”余ったら”するものじゃなくて、最初に確保するものなんだよ!」
カシコ:「えっ、どうやるの?」
ワイズ:「簡単だよ。給料が入ったら、まず先に貯金するんだ!」
6-3. 「先取り貯金」を成功させる方法
ワイズ:「じゃあ、実際にどうやって先取り貯金をするか、具体的な方法を教えるね。」
① 給料日に自動で貯金口座に振り分ける
ワイズ:「例えば、給料が入った瞬間に5,000円でも1万円でも、決まった額を貯金用の口座に移すんだよ。」
カシコ:「なるほど…!最初に貯金しちゃえば、残ったお金で生活するしかなくなるね!」
ワイズ:「そうそう。人は、手元にあるお金はつい使ってしまうものだから、最初に分けてしまうのがコツなんだ。」
カシコ:「口座に残ってると『まだ使えるじゃん』って思っちゃうんだよね……先に分けてしまえば、そもそも悩まなくて済むか。」
② 『貯金専用口座』を作る
ワイズ:「普通の口座だと、つい使っちゃうでしょ?だから、貯金専用の口座を作って、普段は使わないようにするのもいい方法だよ。」
カシコ:「それいいね!普段の口座にあるとつい使っちゃうし、別の口座にあれば引き出すのが面倒で使いにくくなる!」
③ 無理のない額から始める
ワイズ:「いきなり『毎月5万円貯金しよう!』って無理な目標を立てると、続かなくなっちゃうからね。最初は少額でもOK!大事なのは習慣化することだよ。」
カシコ:「そっか、まずは5,000円くらいから始めてみようかな。」
6-4. 「先取り貯金」を続けるコツ
ワイズ:「先取り貯金を始めたら、それを続けることが大切だよ。」
① 「なかったもの」として考える
ワイズ:「貯金した分は、最初からなかったお金と思うことが大事だよ。手元にあると使いたくなるからね。」
カシコ:「確かに…”使えるお金”だと思っちゃうと、つい手をつけちゃいそう…。」
② 貯金の目的を決める
ワイズ:「ただ漠然と貯金するより、『旅行資金』『引っ越し資金』『将来の安心資金』みたいに目的を決めるとモチベーションが続きやすいよ。」
カシコ:「そっか!『いつか旅行に行きたい』って思ってるし、そのための貯金をしようかな!」
ワイズ:「いいね!目的があると、貯金が楽しくなるよ。」
カシコ:「給料日に、まず5,000円を貯金口座に移す。それだけ。シンプルすぎてちょっと拍子抜けだけど……今まで一度もやってなかったんだよね、それ。」
カシコは少し遠くを見つめた。
旅行のために、という目標を持った貯金。
来月の給料日が、なんだか少し楽しみになっていた。
ワイズ:「目的があると、貯金が”作業”じゃなくて”楽しみ”になるよ。」
7. ナゾタマ攻略!貯金体質になるための第一歩
7-1. 気づけば、お金が貯まる人に変わる!
カシコがこれまでの習慣を振り返りながら、ワイズと話している。
カシコ:「今まで『収入が少ないから仕方ない』って思ってたけど……ちがったんだ。全部、毎日の”なんとなく”が積み重なった結果だったんだね。」
ワイズ:「そうだね。お金が貯まらないのは、収入が少ないせいじゃなくて、日々の習慣のせいだったんだよ。」
カシコ:「気づいたら変われる気がしてきた。でも……全部一気に直すのは正直しんどいな。」
ワイズ:「ふふ、無理しなくていいよ。大事なのは『小さな改善を積み重ねること』だからね。」
7-2. 今日から始める!貯金体質になる3つのステップ
ワイズ:「じゃあ、無理なく始められるように、『貯金体質になるための3つのステップ』を紹介するよ。」
① まずは「今月1つだけ改善」する!
ワイズ:「一気に全部を直そうとすると疲れちゃうから、まずは1つだけ改善してみよう!」
カシコ:「1つだけならできそう!どれから始めるのがいいかな?」
ワイズ:「おすすめは、『先取り貯金』だよ。なぜなら、一度設定すれば意識しなくても自動的にお金が貯まるからね。」
カシコ:「なるほど!じゃあ、給料日に5,000円を貯金用の口座に移すことから始める!」
ワイズ:「いいね!まずは小さな一歩からだよ。」
② お金の使い道を「見える化」する
ワイズ:「カシコ、今まで『気づいたらお金がなくなってる!』ってなってたよね?」
カシコ:「そうそう…。特に『なんとなく使ったお金』が多かった気がする…。」
ワイズ:「だから、お金の流れを見える化すると、自然と無駄遣いが減るよ。」
カシコ:「どうやって見える化するの?」
ワイズ:「いくつか方法があるけど、一番簡単なのは『1週間だけ家計簿をつける』ことだね。」
カシコ:「1週間だけならできそう!」
ワイズ:「レシートを写真に撮るだけのアプリや、手帳にざっくりメモするだけでもいいよ。続けることが大事だからね。」
③ 目標を決めて「楽しみながら貯金」する!
ワイズ:「貯金が続かない人の多くは、『なんのために貯めてるのか分からない』からモチベーションが続かないんだよね。」
カシコ:「たしかに…。ただ貯めるだけって、つまらないもんね。」
ワイズ:「だから、貯金の目的を決めると楽しくなるよ!カシコはさっき『いつか旅行に行きたい』と話していたね?」
カシコ:「うん!今は難しいけどいつか旅行したいな!」
ワイズ:「いいね!じゃあ、『1年後に○○に行くための旅行貯金』って目標を作ろう!」
カシコ:「よーし、毎月5,000円貯めて、1年で60,000円貯める!」
ワイズ:「いいね!目的があると、貯金が楽しくなるし、達成感もあるよ。」
カシコ:「今までの私みたいに『貯金できない…』って思ってる人も、小さな習慣を変えるだけで貯金体質になれるんだね。」
ワイズ:「焦らなくていい。ひとつずつ変えていけば、気づいたときには貯金が当たり前になってるはずだよ。」
カシコ:「うん!まずは先取り貯金から始めて、旅行資金を貯めるぞ!」
ワイズ:「いいね!その調子!ナゾタマもだいぶ小さくなったみたいだね。」
カシコの頭上にあったナゾタマが、少しずつ消えていく。
カシコ:「ホントだ…!なんだかスッキリした気分!」
ワイズ:「お金の不安は、習慣を変えれば消えていくものなんだよ。」
カシコ:「よーし!これからは貯金体質を目指して頑張る!」
ワイズ:「応援してるよ!」
ここまで読んでくださったあなたへ。
「貯金できない」のは、あなたが怠けているからでも、収入が少ないからでもありません。
ただ、誰もカシコの5つの習慣を教えてくれなかっただけです。
今日から、1つだけ変えてみてください。
1週間、支出をメモするだけでもいい。
次のセールで「定価だったら買う?」と一度考えるだけでもいい。
その小さな変化が、半年後の通帳の残高を変えます。
カシコも、きっとあなたも。

